シーグラム壁画 / Mark Rothko | 川村記念美術館


滑り込みで川村記念美術館の展覧会、「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」 に足を運んだ。シーグラム壁画30点の内の15点が集まったこの展覧会。巡回展でこの後テートでも見られるけど、見逃していたら一生後悔するところだった。

川村記念美術館
川村記念美術館
千葉県佐倉市坂戸631  043-498-2131

ロスコ展のために、1階のロスコルームは休み。階段を上がって、ニューマン、ボロック、ラインハート、そしてステラの作品群を超えるとそこは展覧会室。”Black Area in Reds” の絵が迎えてくれる。その後、シーグラム壁画の寄贈に関する、ロスコからテート・ギャラリーの館長、ノーマン・リードへの自筆の書簡が何通も並ぶ。その中に1通だけタイプライターで打たれた文章に署名をしただけの手紙があり、その時のロスコの心情が垣間見えたりしてこれらの手紙の流れは非常に興味深い。

ロスコ展

その部屋を抜けると、いよいよシーグラム壁画15点が四面に並ぶ部屋へ。大きめの長方形のイスに座り長い時間この空間に浸っている人たち。ロスコの絵の前ではよく見る光景だ。もう、この作品たちに圧倒され、自分がどんなに成熟した表現者であっても、その時の衝撃や感動、自分の中から生み出されるほんの些細な感情の一端でさえ、ここに上手く叙述することは難しいだろう。ロスコの作品から自分の中に生み出されるあまりにも多くの風景が心の中に錯綜する。それは、平穏であったり、慟哭であったり、絶望であったり、一筋の希望であったり。次から次へとカタチを変え、自分の中に入ってくる。シーグラム壁画の後にある最後の部屋に黒を基調にした4枚の作品が並ぶが、その僅かに違う色合いの重なりとは裏腹に、微かな灯りが見つけた自分がいたような気がした。

MARK ROTHKO 川村記念美術館

ロスコの作品たちに出会えた幸せとともに。。。

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