DENON AH-D7200 を衝動買い – 購入レビュー

書斎には小さいなりに満足しているスピーカーがあり、音もそこそこ出せる環境なものの、デスクに向かっている時はまともなポジションで聴けるわけではなく、作業中はヘッドホンで聴いたほうがいいかと、HD-AMP1でも鳴らせて、クラシック、ジャズなどアコースティック系に向きそうなものを探す。

Denon AH-D7200 headphone
DENON AH-D7200 -Reference Over-Ear Headphones-

候補を絞る

初めはオープンエア/開放型を中心に3万程の予算で探そうかと、馴染みのあるゼンハイザーやAKG、さらに国産のフォステクス、オーディオテクニカあたりのモデルを眺めるが、最近オーバーヘッドものを考えたことがなかったので、海外も含めレビューなどを読んでいるうちに予算が上がっていく。詳しくもないのでもうどうなるんだか… (苦笑

で、他候補としてSennheiserのHD-660S、BeyerdynamicのAmiron Home あたりを考えていたところ、当初は全く考えていなかったデノンのAH-D7200の新品がかなり安く手に入りそうだったので併せて試聴。ウッドハウジングに惹かれたのと、価格差が背中を押してくれたこともあり、バジェット・オーディオ派の自分には価格に対しての満足感が高かったということで、クローズド/密閉型のAH-D7200を購入。

装着感と見た目

気になったのが、長く掛けているとヘッドバンドが干渉し頭上が痛くなってくるというレビュー。結構目に付き音以上の懸念事項に。特にアタマがデカめの人は要注意のようで、帽子のサイズが58cmの自分は心配だったけど、耳に合わせるとバンドが前めになるポジションがよかったのか、2時間ほど聴いても頭も耳も痛みは感じず。ただ頭頂中心へのアタりが気になることはあり、もっと左右で支えるような感触だといいかな。側圧は適度で、装着感としては快適とまでは言わないけど悪いとも感じなかった。ちなみに海外レビューのほうが高評価が多そうだけど、頭頂部問題を指摘している人は少ない印象だった。

ハウジングの木目はオンリーワン感。パッと見や質感は悪くないけど、ヘッドバンド裏側の菱形状の縫い目は見た目的にはいまひとつ。まぁ、普段はほぼ見えない部分だけど。あと、前述の頭頂問題に絡んで、掛けている姿はヘッドホン上部が綺麗にアーク状というわけではなく、平坦に近く美しさには欠けるので、外使いする人がいれば嫌う人はいるだろう。

Denon AH-D7200 headphone

その他の問題点

密閉型であるので音漏れのシャットアウトはそれなりに。部屋で聴くので問題ないし、密閉されすぎると相方に呼ばれたときに気付かず怒られるかもしれないので、程良く自然な感じだと思う。ヘッドバンドのシープスキンに対してイヤーパッド表面は合成皮革。接触部の感触は良好で、耐久性は高いものらしいので、まぁ心配はないだろう。

僅かに気になったのは、ケーブルのヘッドホン側接続の3.5mm端子。この端子の宿命で外れやすいかと感じたものの、扱い慣れていくうち気にならなくなった。付属のアンバランスの7N OFC ケーブルは定価だと2.5万円。当初3万程でヘッドホンと考えていた自分には十分すぎ満足はしているので、現状リケーブルで10万オーバーの高価なものに変えるつもりもなし。まぁ、バランス接続にして音の違いを比較してみたいけど、分離しすぎるよりも今のままのほうがこのヘッドホンには合っているのかもしれない。

以上、長くなったので、音に関しては次のレビューで。手元に600タイトル以上あるハイレゾ音源を聴き直す旅へ…

AH-D7200 開発者インタビュー

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