HAP-S1 / Sony への要望点を!

HAP-S1を使い始めて3ヶ月が経つ。総じて、購入してよかったという満足度が高いけど、それでも気にかかる点はいくつかある。HAP-S1系の記事へのアクセスが多めなので、上位モデルのHAP-Z1ESにまかせる部分は別にして、自分なりに少しまとめてみた。

Sony HAP-S1 

Sony HAP-S1 / HDD Audio Player System


■ ハード仕様
コスパは良いと思うけど、できれば10万手前くらいまでの価格帯にしてアンプ部にコストを掛けて欲しい。HAP-S1のみで完結するようにしたいのでなるべく外部アンプを使いたくはないものの、今のままではいまひとつと感じることがある。現状でこの価格帯を考えると決して悪くはないけど、価格アップしてできればワンランク上のものを!
※ 2016年秋のアップデートでUSBデジタル出力に対応してくれたので外部アンプを導入 → HAP-S1に外部アンプ→マランツのHD-AMP1
※ さらに、2019年3月にはDSD nativeにも対応。音質的にはDoPで出力するのと変わらないと思うけど、nativeに対応している機器間なら、こちらを選択したほうが負荷は少なく済みそう。

500GBのHDDはキリよく1TBにしてくれれば。すでにハイレゾ音源だけで100タイトル以上あるのでこれで約200GB。自分はハイレゾ中心でないものは通常のFLAC音源で聴いていて圧縮音源は入れていない。パスパワーの外付けHDDのみでも構わないけど、できれば単体で完結したほうがベターかな。
(※ その後ハイレゾ音源のタイトルも500を越え、増やす度に何か削除するのはさすがに厳しく、外付けHDDを接続していたものの、結局は1TBの ST1000LM048 にHDD換装。2TBなら ST1000LM048 で…)

Sony HAP-S1 

一番望みたいのはDSDのギャップレス再生。クラッシックなどはDSD音源もちらほらあり、曲間が続いていたり同じ楽章内で分割されていたりもするので… 仕方なくAudioGateでファイル結合しDSFで書き出たりFLACに変換しているけれど、そのまま利用できるに越したことはなし。
(※ 2014年秋のアップデートでDSDもギャップレス対応! 同時にUSBメモリの再生機能にも対応。)
HAP-S1は基本的にスマホ/タブレットでの操作が前提だと考えている。リモコンが物足りないという書き込みをどこかで見かけたけれど、選曲をアプリ側でするならリモコンの用途は限られるので、逆にこのくらいシンプルなほうが使いやすい。質感・素材をもう少し… とは思うけれど、そこにあまりお金を掛けて欲しくはないかな。

■ 本体ソフト&外部アプリ
Mac/PC側に曲を追加すると自動で本体にというのも売りのようだけど、勝手に同期されるのも面倒なのでフォルダ管理をしている。後述するタグ関連との絡みもあり、こちらのほうが数段楽でそうしている人も多いと思う。ついでに、やはりWiFi経由だと転送速度が落ちるので、ケーブルが邪魔にならない環境なら有線接続のほうがベター。まぁ、大量の曲データを取り込むのは初めだけかもしれないので、その時だけ有線にすればいいんだけど…
HDD Audio Remoteの使用感は悪くはないけれど詰めが甘い部分あり。特にタグの取得関連は悪い。これは元のデータベース絡みの問題も大きいし、アーティスト名を統一させたりジャンル分けもしたいので、自分でタグ・エディタで編集してから本体に転送すれば解決。Macには良いエディタが見当たらないけど、WindowsのMp3tagならDSDファイルのタグ編集もできる。もともとMac/PCから音楽データを転送するわけだから、スマホアプリ上で編集するよりはタグをしっかりチェックした上で本体転送したほうがすっきりする。もちろん、PC側から本体ファイルを直接編集もできる。あとはMac/PC用のプレイ操作アプリがあれば便利かなぁ。→非公式だけどmacならIPアドレス後ろに “:60100/HAP_app.html” を付加、windowsならエクスプローラーで操作可能。

HDD Audio Remote

まぁ、細かいことを言えばキリがないだろうけど、この機器の性質からいってできるだけシンプルにということで大きな不満はなし。各種要望を組み込みすぎてごちゃごちゃしてきたら却ってイヤだし。それより、HAP-S1のおかげで部屋で音楽を聴く機会も増え、過去に買ったソニー製品の中ではトップクラスの満足度。もう音楽を聴くのにメディアを出し入れするという行為には戻れない。自分のようにハイレゾ音源に費やした金額がすでに本体の数倍というのもなんだけど、ハイレゾに興味がなくても便利さだけで元がとれる。Macをミュージックサーバにするのがイヤな人にはぴったり。常にPCを立ち上げて使うような人は、MAP-S1UDA-1、それに他社のものと選択肢もあるので比較検討対照に!

HDD Audio Remote 

追記 ※※※ その後4年使ってみて満足度は高いものの、自分の理想としては2GB程度のHDD容量でHAP-Z1ESのコンパクトサイズを出してくれないかなというところかと。その分DACのランクを上げてくれるか、割り切ってアプリのHDD Audio Remoteを生かし、ミュージックサーバに特価した機器にして欲しい。他メーカーのアンプへのUSBデジタル出力の互換性 (ソニーの場合ここが1番問題だけど…) があれば、中途半端な箇所は切り捨ててくれても。現状、後継機の噂がないのは非常に残念なことだと思う。