マーラー 交響曲第9番 / バルビローリ | SACD


クラッシック系では、何年か前からオーケストラの自主レーベルでの録音盤の普及などもありSACDソフトが盛り返してきた。そんな中、”EMIクラシックス名盤SACDシリーズ” として “アビーロード” スタジオでリマスタリングしSACD化された1枚を購入。

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Mahler : Symphony No.9 / SIR JOHN BARBIROLLI w/Berlin Philharmony

バルビローリのマーラー9番はクラッシックファンの間では有名な1枚。当時のベルリンフィルは、絶対的首席指揮者であるカラヤンがマーラーを取り上げなかったのもあり、マーラーの作品とはほぼ無縁のオーケストラだった。そんな中1961年から定期的に客演していたバルビローリに指揮を依頼。1〜6番と9番が演奏された中、1963年に取り上げられた9番にベルリンフィルの団員たちが感銘を受け、スタジオでの録音が実現したという1964年録音の名盤。

もともとクラッシック好きになったのはNY在住時代。友人がリンカーンセンターでの定期シリーズを年間で買っていて、行けない時にチケットをもらったりしているうちにCDを購入するようになり、仕舞いには月に何度かカーネギやエヴァリーフィッシャーホールに、自ら足を運ぶようになった。

で、いろいろ教えてもらっているうちにマーラーにハマり、バーンスタインとコンセルトヘボウの1番、ラトルとバーミンガムの2番などを順番に聴き進んでいくうちに、9番は取り敢えずこれを聴いておけば…とすすめられたのが、バルビローリだった。最近は綺麗な9番も多いけど、彼の振る9番は黄昏れる感じで、マーラーの終焉を感じさせる1枚。ただ、9番はこんな名盤から入ってしまったおかげで敷居が高くなり、未だ他にあまり思い入れを深くする演奏がない。

mahler_barbirolli_cd Mahler Sym.4 / Ivan Fischer

マーラーは演奏時間の関係で2枚組になってしまうものも多く、9番も例外ではないが、これはギリギリ1枚に入る録音時間。アナログのLP時代の人は、曲の途中で盤を裏返したり大変だったろう。マーラーは1番や4番でも60分程度。8番は第2楽章だけで50分越え。LP時代の人は2度は盤面を変えなければならなかったのでは。加えて編成も大きかったり、現在よりも演奏会は少なかっただろうから、そういった環境にも、マーラーが浸透しづらかった一面があるのだろう。
※ SACDのみのシングルレイヤーなら、片面1層でも4時間以上の再生が可能。

肝心な音は、SACD化されて深み、奥行きと透明感が増した感じ。より良い音で聴きたい1枚ではあったので満足。余計に泣ける。。。ちなみに、EMIのこのシリーズはマルチチャンネルではなくてステレオ。うちは、日本もアメリカもステレオ環境しかないので。手持ちのものでマルチもののSACDも多いので、いつか聴いてみたいなぁ。